リフォーム基礎知識

ひとくちにリフォームといっても、修理・修繕から改装、改築、増築にいたるまで、規模も方法もさまざまです。
あなたの家に必要なのはどのリフォームですか?
ポイントを知り、より効率的なリフォームを実現しましょう。

1 ニ世帯住宅にしたい

ニ世帯で共有するものを慎重に決めましょう

  • ニ世帯住宅には、縦分割、横(上下)分割、混合パターンなどさまざまな建物の分割方法があります。それにより費用がかなり変わり、メリット・デメリットも異なります。
  • ニ世帯が互いの生活をどこまで共有/分離するかが大きなポイントとなりますので、事前に、玄関、キッチン、浴室など大きなスペースから、インターホン、ポストなど細かな設備まで、共有する/しないをきっちり話し合うことが肝心です。築30年を越える家は、新築のほうが安い費用で済む場合もありますので、事前の方針決定は慎重に行いましょう。

上へ戻る

2 「子ども部屋を増やす」「防音室が欲しい」

間取りの変更や増築など方法はさまざま

  • 一戸建ての場合はたいていのリフォームが可能です。ただし、法律や条例による制約(建ぺい率や容積率)や、構造的に動かしたり取り除いたりできない柱や壁がありますので、専門家の意見を聞くことが重要です。特に平屋に2階を増築する場合は、構造上の強度を満たすよう考慮しないといけません。
  • 防音室をつくる場合は、材料も大切ですが、音を漏らさない施工が何より重要です。防音専門の業者に依頼しましょう。マンションの場合も間取りの変更は可能ですが、管理規約などにより、制限は一戸建てよりも増えます。

上へ戻る

3 防犯(セキュリティ)を強化したい

手軽な対策から、警備システムまでいろいろ

  • 手軽にできる防犯対策は「人感センサーの取り付け」や「玉砂利などを敷く」など。「ドアの鍵を二重にする」「窓に格子やシャッターを取り付ける」といった対策も有効です。防火対策としては「ガス漏れセンサー、漏電ブレーカーの設置」「耐火性の高い壁材の使用」「窓ガラスを網入ガラスに替える」などがあります。さらなる強化策としては、コストはかかりますが、「警備会社と個人宅用のセキュリティ契約をする」方法もあります。

上へ戻る

4 雨漏りをなおしたい

原因をつきとめ、早急に根本的な対策を

  • 雨漏りの原因はさまざまで、目につかない部分での漏れもあり、放っておくと屋根の下地が腐食し、大掛かりな改修工事が必要となります。早急に原因をつきとめて根本的な対策を講じましょう。
  • 屋根と雨どいは5年に一度は定期的な点検とメンテナンスを行いましょう。こまめな手入れが、結果的には修繕費用を抑えながら家を長持ちさせることにつながります。

上へ戻る

5 外壁のペンキを塗りなおしたい

必ずひびの点検・補修をしてから再塗装を

  • 外壁のひび割れは、下地を腐食させる原因となることがあります。大きなひび割れは、基礎部分に問題が生じているケースもありますので、まずは専門家のチェックを受け、きちんと補修をした上で塗装をするようにしましょう。

上へ戻る

6 水廻りをなんとかしたい

コストがかかっても、配管まで新しいものに替えるべき

  • キッチンやトイレ、浴室など、水廻りは老朽化が進みやすく、放っておくと、カビ、腐り、害虫が発生し、家全体に関わる問題につながります。早めの対策を行うようにしましょう。
  • 毎日の生活に不可欠な箇所ですので、工事期間の確認を忘れずに。また、浴室等の全面的な改装を行う場合は、配管も新規のものに替えることが大切です。配管が古いままでは、リフォームが完成しても、またすぐに配管工事が必要な事態になりかねません。

上へ戻る

7 バリアフリーにしたい

必要になったら設置。それまではスペースの確保を

  • 高齢化社会の到来により、高齢者向け住宅/リフォームへの注目が高まっています。「段差をなくす」「手すりをつける」「引き戸にする」「家庭用エレベーターを設置する」など。
  • 大切なのは、使う人の身になって考えること。設置しても使いにくくては意味がありません。あまりに早く対策を講じて、実際に使うころには条件に合わず、無駄になってしまう可能性もあります。今すぐに必要がない場合は、設置するためのスペースを確保して将来に備えるのが賢明でしょう。

上へ戻る

8 耐震診断をして、弱い箇所を補強したい

専門家に厳しい目で診断してもらいましょう

  • 耐震診断は、ぜひ専門家である「住宅耐震・リフォームアドバイザー」の資格をもった建築士にご依頼ください。お申込みは「いばらき安心リフォーム支援隊」029-305-7771まで。詳しくは裏面をご参照ください。
  • 調査では、基礎、土台、柱、梁、屋根などの構造体を調べ、建築年数や地盤状況などと合わせて総合的に評価・診断し、その上で不安な点や欠陥があれば、補強方法を提案します。

上へ戻る